産業復興支援第1号案件 「陸前高田市におけるホテル再建事業支援」について

更新日:2012年08月16日 | カテゴリ:ニュース プレスリリース

当財団は、産業復興支援第1号案件として、震災前に岩手県陸前高田市の唯一のホテルとしてシンボル的存在だったキャピタルホテル1000の再建事業支援について基本合意に達しました。8月16日、キャピタルホテル1000 株式会社小山剛令代表取締役会長と当財団の小林会長(三菱商事株式会社代表取締役社長)による調印式、記者発表会が、報道関係者20数名を集め実施されました。

小林会長からは、「当財団は、産業復興支援に関し、被災地域の金融機関の協力を得て、地域における雇用の維持・創出につながる案件の発掘に努めてきました。この度、陸前高田市のホテル再建事業に1億円の出資を行うことを決定しました。小さな一歩かもしれませんが、その意義は決して小さくはありません。この出資が本ホテル事業の成功に資すること、そしてその成功が陸前高田の力強い復興と同地域の生活向上、活性化に少しでも寄与することを祈念しています。財団は今後も、地元金融機関などとさらに連携を深め、本件のような被災地域の産業復興・雇用創出支援を継続して積み重ねていきます」と挨拶。またキャピタルホテル1000の小山会長より、「いったんは事業再開を断念いたしましたが、キャピタルホテル1000は陸前高田市民に長年、自分たちのホテルとして愛され、市の象徴として小さな街の大きな誇りでした。多くの市民から再開を求められ、雇用の場を失った社員の働く場を再び確保することの必要からもホテル再建を決意しました。とはいえ、事業再建の課題は資金調達にあり、すべてを喪失した中で対策に苦慮していたところ、取引銀行の気仙沼信用金庫のご厚意により、三菱商事復興支援財団の支援を頂戴できるという夢のようなお話がありました。陸前高田市は必ず再生します。キャピタルホテル1000の再建は、陸前高田市復興の象徴でもあります。心を一つに、再生に向け精一杯努力していきます」と挨拶がありました。

キャピタルホテル1000は、震災前、陸前高田市唯一のホテルとしてシンボル的存在でした。再建を通して、地域の活性化、地元住民の生活向上に寄与するとともに、ホテル開業時には20人程度の従業員を雇用予定です。この内半数は旧ホテルの元従業員を再雇用するほか、地元高校卒業生などの採用も見込んでいます。

新ホテルは鉄骨3階建て(総部屋数:40部屋)で、最大80人の宿泊が可能です。海岸線から2km程度の丘陵部に建設され、2013年6月にグランドオープンする予定です。

陸前高田市では、復興事業にあたる作業員やボランティアほか支援者の宿泊ニーズが依然として高く、今後は、地元の方々の冠婚葬祭などの需要も見込まれている一方で、こうしたニーズを満たす施設が圧倒的に不足しているのが現状です。また、人件費や資材費をはじめとした建設費が高騰しており、キャピタルホテル1000の再建にあたり、国の補助金や公的融資、金融機関による資金提供に加え、出資等による安定的な資金の調達を必要とする状況にありました。

キャピタルホテル1000は、国の補助金や公的融資、気仙沼信用金庫による資金提供に加え、当財団による支援を得て、自立的・継続的経営の実現に取り組んでいきます。また当財団でも、キャピタルホテル1000の再建を陸前高田市の復興につなげるべく、出資により得る配当金については、全額を陸前高田市に寄附する方向で検討を進めています。

キャピタルホテル1000と当財団は、9月までに出資契約を締結することを予定しています。


小林健 三菱商事復興支援財団 会長

小山剛令 キャピタルホテル1000株式会社 代表取締役会長

調印式の様子(東京・三菱商事ビル)

ホテル再建にかかわる、ホテル事業者や財団、陸前高田市、気仙沼信用金庫の関係者が一同に

被災した旧ホテル

高台に再建される新ホテルイメージ

支援のスキーム図

報道発表資料

産業復興支援第1号案件「陸前高田市におけるホテル再建事業支援」について [PDF:424KB]

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