お知らせ

当財団は8月30日、岩手県陸前高田市のキャピタルホテル1000株式会社と「キャピタルホテル1000の再建事業支援」に関し本契約を締結しました。陸前高田市役所において関係者による調印式、記者発表会を、地元メディア10社を集めて実施しました。

陸前高田市長は、「この1年半、日本中から温かい支援を頂いてきましたが、それに応えるためにも一歩一歩自分たちの力で前に進んでいかなければなりません。先日、陸前高田出身者の北海道人会で、宿泊施設がなく墓参りにも帰れないとの声をお聞ききしました。三菱商事復興支援財団のおかげで、キャピタルホテル1000の再建事業が具体化し、先が見えてきたことに大変感謝しています」と挨拶。

またキャピタルホテル1000の畠山社長からは、「一度は再開を断念しましたが、多くの皆様の支え、また三菱商事復興支援財団の大きな後押しで本日を迎えることができました。陸前高田で生まれ、育ちました。大好きなこの街以外での再建は考えもしませんでした。全力を上げて再建に尽力し、陸前高田の復興が一日も早く成し遂げられるよう努力していきます。心のこもったおもてなしを、ホテルの最大の使命とすることを誓い、一歩ずつ前に進んでいきます」と再建にかける強い決意が表明されました。

キャピタルホテル1000は、震災前、陸前高田市唯一のホテルとしてシンボル的存在でした。再建を通して、地域の活性化、地元住民の生活向上に寄与するとともに、ホテル開業時には20人程度の従業員を雇用予定です。この内半数は旧ホテルの元従業員を再雇用するほか、地元高校卒業生などの採用も見込んでいます。

新ホテルは鉄骨3階建て(総部屋数:40部屋)で、最大80人の宿泊が可能です。海岸線から2km程度の丘陵部に建設され、この11月に建物着工、来年6月にグランドオープンする予定です。

調印式の様子
挨拶する戸羽・陸前高田市長
左から戸羽・陸前高田市長、キャピタルホテル1000・小山会長、同・畠山社長、廣田財団代表理事、菅原・気仙沼信金理事長
造成が進むホテル建設予定地(8月30日撮影)

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